SERVICE地盤改良

小規模建築物における地盤補強の設計

弊社では、小規模建築物に有害な影響を及ぼす不同沈下を防ぐことができる地盤補強工法を、地盤調査の結果に基づいて的確かつ迅速に設計し、ご提案させていただきます。コストパフォーマンスに優れた工法で、安心・安全で快適な住環境を実現いたします。小規模建築物における地盤補強工法は、建築物や地盤の性状に応じて「浅層混合処理工法」「深層混合処理工法」「小口径鋼管杭工法」「その他の工法」の中から、最適なものを選択します。

小規模建築物における基本的な地盤補強の種類

小規模建築物における基本的な地盤補強工法の一般的な運用条件

  • 浅層混合処理工法
    模式図
    浅層混合処理工法

    一般的な運用条件

    • 地表面から2.0m以内に良好地盤が存在すること
    • 改良範囲内に、地下水位がないこと
    • 改良厚さは、原則0.5m~2.0m以内
  • 深層混合処理工法
    模式図
    深層混合処理工法

    一般的な運用条件

    • 改良径は、原則φ500mm以上
    • 改良長は、原則2.0m~8.0m以内
    • 地表面から8.0m以内に支持層が
      あること。ただし、摩擦杭として支持力があり、不同沈下がなければ、明確な支持層はなくてもよい
  • 小口径鋼管杭工法
    模式図
    小口径鋼管杭工法

    一般的な運用条件

    • 鋼管径は、原則φ114.3mm以上
    • 鋼管の肉厚は、原則 4.5mm以上
    • 鋼管長は、原則2.5m以上(鋼管径の100倍以内)
    • 先端拡底翼がある場合、原則、拡底翼の径は鋼管径の2倍以内、拡底翼の肉厚は12mm以上
    • N値10以上、層厚2m以上の支持層があること

弊社の地盤補強設計の強みは、下記に表示している主要な準拠指針の基準を基本に、弊社独自の地盤補強に関するノウハウを生かした設計であること。安心・安全でしかもコストパフォーマンスに優れた地盤補強をご提案しております。
また、わかりやすく表示した独自の設計計算書と、CADで建築物基礎と地盤補強の内容を正確に表示した図面により、設計内容をしっかりと説明させていただきます。

地盤補強の設計、施工管理、および質管理における主要準拠指針

  • 一般社団法人 日本建築学会、2001年10月、建築基礎構造設計指針
  • 一般社団法人 日本建築学会、2008年2月、小規模建築物基礎設計指針
  • 一般財団法人 日本建築センター、2018年11月、改訂版建築物のための改良地盤の設計及び品質管理指針
    -セメント系固化材を用いた深層・浅層混合処理工法-
  • NPO 住宅地盤品質協会、2016年1月、 住宅地盤の調査・設計に関わる技術基準書

小規模建築物における地盤補強の施工

地盤補強の施工においては、施工技術が高く、施工経験の豊富な施工班が、管理装置の搭載された自社保有の専用施工機械を用いて施工管理と品質管理を実施。安全かつ高精度・高品質な地盤補強をご提供します。

地盤補強施工機械全景(千葉営業所)
  • 深層混合処理工法

    深層混合処理工法

    深層混合処理工法とは、円柱状の改良体を地中にいくつも築造することで、地盤の支持力向上と不同沈下防止を図る工法です。円柱状の改良体は、粉体のセメント系固化材と水を混合撹拌したセメントスラリーをロッド先端の攪拌装置先端から吐出し、セメントスラリーと原地盤とを混合撹拌して築造します。

  • ウルトラコラム工法

    ウルトラコラム工法

    ウルトラコラム工法は、セメント系固化材スラリーを用いる機械攪拌式深層混合処理工法です。独自形状の十字型共回り防止翼を有する掘削ヘッドを採用し、粘性土地盤などで問題となる土の共回り現象による攪拌不良を低減。また、施工直後にコラムの比抵抗をミキシングテスターで測定し、攪拌状況を確認することで、高品質のコラムを築造できます。

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  • ピュアパイル工法

    ピュアパイル工法

    ピュアパイル工法は、小規模建築物と対象とする杭状地盤補強工法です。
    セメントミルクを地中でそのまま杭状に固化させるため、地盤種別によらず高品質で高支持力を発揮する安心確実な工法です。また、シンプルな施工法のため、ハイスピードな施工が可能で、従来方法(ソイルセメントコラム工法)に比べて工期短縮が可能です。

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  • 小口径銅管杭工法

    小口径銅管杭工法

    小口径鋼管杭工法とは、複数の鋼管を所定の支持地盤に根入れし、地盤の支持力向上と不同沈下防止を図る工法です。一般構造用炭素鋼鋼管(JIS G 3444 STK400以上)そのもの、あるいは先端に拡底翼を取付けて支持力向上を図ったものを、地盤に回転圧入していきます。

  • ハットウィング工法

    ハットウィング工法

    ハットウィング工法は軸鋼管径と先端翼径の軸径比が最大5倍まで適用可能です。軸径比を大きくすることにより、原地盤の支持力が小さい場合(低N値)でも、必要な支持カを確保することができます。先端部の軸鋼管と先端翼の溶接はJIS溶接資格を取得した工場で製作されるため品質は万全です。

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  • ガイアスーパーパイル工法

    ガイアスーパーパイル工法

    無残土・低騒音・高支持力の回転貫入鋼管杭の中でも、高い貫入能力と建込精度を持つガイアパイル。抗芯ズレを極小化し拡翼変形も無くす事で高度な施工精度を実現しています。独自の杭先端形状が大きな支持力を発揮し、経済的な杭設計が可能です。さらに、砂質地盤から粘土質地盤まで幅広い支持層の選択が出来る使いやすい杭工法です。

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  • ガイアF1パイル工法

    ガイアF1パイル工法

    ガイアF1パイル工法は、鋼管の先端に掘削刃と半円形の先端翼を溶接接続した基礎ぐいを、地盤中に回転貫入させ設置する工法です。貫入能力・建て込み制度が高く杭芯ズレの極小性が保たれています。先端翼変形がなく施工精度の高い基礎技術です。また、従来の工法に比べ多彩な優位性があります。

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  • CPP工法

    CPP工法は地盤補強用先端翼付鋼管の一種に分類されますが、細径鋼管と先端翼が独立した構造になっている点でその他の先端翼付鋼管と異なります。杭のみで支えるのでは無く、原地盤と杭の双方で支持を行い、沈下を抑制するという概念で設計させるため、鋼管杭や柱状改良と比べても杭長や本数が抑えられるというメリットもあり、それも相成って低コストを実現しています。

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  • DM(ダブルメタル)工法

    DM(ダブルメタル)工法

    DM(ダブルメタル)工法は、小口径鋼管の端部に球状黒鉛鋳鉄製の螺旋状の翼部分をボルト接合したものを回転圧入することによって地盤中に貫入させ、これを地盤補強材として利用する技術です。補強材の軸鋼管と先端翼を現場でボルト接合する機構を備えることで、先端翼付き小口径鋼管の運搬性と接合部の品質の向上が見込まれます。

  • 浅層混合処理工法

    浅層混合処理工法

    浅層混合処理工法とは、安定処理地盤を造成して、地盤の支持力向上と不同沈下防止を図る表層改良工法です。粉体状態のセメント系固化材と深さ2mまでの原地盤を、バックホウ等により混合撹拌した後、振動ローラー等により転圧して、セメント系固化材による均質な安定処理地盤を造成します。