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 不同沈下とは


同一の基礎や建物又は構造物において、何らかの理由により発生する
相対差のある沈下。

この相対差のある沈下とは、要するに同一の建物の一方とその他の場所での沈下量の格差により、建物自体が傾く事を意味します。必ずしも建物が傾くとは限りません。例えば基礎の断裂や亀裂等の現象により沈下量の格差が建物の傾きを発生させない場合もあります。ですがこれは稀なケースです。基礎の亀裂等と同時に、不同沈下の事実が確認される場合がほとんどです。

不同沈下とは、地面に接する基礎を持つあらゆる建物に起きる可能性がある現象だといえます。

ですが不同沈下は殆どの場合、未然に防ぐ事が可能な現象でも有ります。

その為には詳しい調査が必要であり、調査結果に対しての不同沈下を防止するための検討が必要となります。

これらは、調査とは地盤調査であり、不同沈下を防止する為の検討が、基礎形状の検討であり地盤補強工事の検討だと言えます。

不同沈下の原因として考えられる要因を、項目として考えると

これらの要因が複雑に絡み合って不同沈下の要因となる場合や、上記には当てはまらない場合も数多くあると思われます。一部の天災以外は人為的な要因だと言えますが、不同沈下を起こそうとして行った行為では無い場合が多く、その結果として現場調査での不同沈下要因の発見を難しくしていると思われます。

許容沈下量と沈下による症状の段階分け

基礎工法の選定提案する場合、有害な沈下を起こさない事を検討する必要があり慎重な設計を行う必要があります。
一般的には建物規模が小さい場合や、予定される建物に比較的大きな沈下が予想される場合(沖積粘土層などの圧密沈下を起こしやすい地盤等)
建物や基礎の構造部材の応力の算定以外に、目安となる許容値により試算する事ができますが、これを行うには正確な地盤のデータが必要となり、ボーリング試験によるサンプリングを行い、圧密試験が必要となります。

図面 沈下1沈下イメージ1 図面 沈下2沈下イメージ2

支持地盤
構造選別
基礎形式
下限変形角
10-3 rad
上限変形角
10-3 rad
圧密層
木造以外
独立、布、ベタ
0.7
1.5
木造
1.0
2.0 〜 3.0


下限変形角

亀裂が発生する区関数が、亀裂が発生しない区間数を超える変形角の事で、亀裂発生率が50%を越える変形角または、亀裂発生区間累加数が30%を超える変形角の事。

上限変形角

殆ど亀裂が出る変形角の事で、亀裂発生累加数が70%を超える変形角の事。

 

不同沈下と瑕疵可能性のレベル

図面 沈下3沈下イメージ3

不同沈下の進行度合いと傾斜角との対比

段階
症状
傾斜角
     
初期
モルタル外壁、犬走りに亀裂が発生する
1/1000
     
第一段階
基礎・土間コンクリートに亀裂が発生する
3/1000
     
第2段階
壁に亀裂が発生する、窓・ドアの開閉に支障が発生する
5/1000
     
第3段階
柱の傾き、床の傾斜が発生する
10/1000
     
第4段階
使用困難となり、倒壊の危険がある
15/1000

 

瑕疵可能性と傾斜角

レベル
勾配の傾向
構造耐力上主要な部分に
瑕疵が存ずる可能性
     
初期
3/1000 未満
低い
     
第一段階
3/1000 以上  6/1000 未満
一定程度存ずる
     
第2段階
6/1000 以上
高い

 

これは一般的な例です。必ずしもすべての建物や基礎に適用される事ではありません。不同沈下はしなくても均等に沈下すれば問題が無いかと言えば、それもまったく現状には適合していないと言えます。なぜならガス・水道・電線等のライフラインとの格差が発生する事になり、また周辺地盤との格差、道路との格差等は通常の生活に充分悪影響を与える事に成るのではないでしょうか。しかし現状では、均等沈下しか起こさなかった事例は殆ど確認されていません。均等沈下だと思っていても、不同沈下の場合が殆どで実測地の誤差や、お住まいの方の感じ方の個人差によるものが多いようです。


 

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